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分子生物学:環状RNAは調節能を持つ動物RNAの大きなグループである
Nature 495, 7441 doi: 10.1038/nature11928
動物の環状RNA(circRNA)は、機能が解明されていない謎のRNA種である。circRNAを系統的に調査するために、ヒト、マウスおよび線虫のRNAの塩基配列解読およびコンピューター解析を行った。その結果、よく発現している安定なcircRNAが数千個検出され、それらは組織/発生段階特異的に発現していることが多かった。塩基配列の解析から、circRNAが重要な調節機能を担うことが示された。ヒトcircRNAの1つであるCDR1as(antisense to the cerebellar degeneration-related protein 1 transcript)には、マイクロRNA(miRNA)エフェクター複合体が密に結合しており、進化的に古いmiRNAであるmiR-7に対する保存された63個の結合部位があることがわかった。さらなる解析から、CDR1asは神経組織でmiR-7に結合する働きを持つことが示された。ゼブラフィッシュでヒトCDR1asを発現させると、miR-7のノックダウンの場合と同様に、中脳の発生が障害されたことから、CDR1asは既知のどの転写産物に比べてもmiRNA結合能が10倍高いmiRNAアンタゴニストであることが示唆される。まとめると、我々のデータは、circRNAが転写後調節因子の大きなグループを形成していることの証拠を示している。多数のcircRNAはエキソンの頭–尾(head-to-tail)方式のスプライシングによって形成されるため、コード塩基配列にはこれまで知られていなかった調節能があることが示唆される。

