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進化:イヌの家畜化に関連するゲノムの特徴は、デンプンの多い食餌への適応を示している

Nature 495, 7441 doi: 10.1038/nature11837

人類文明の発展の中で、イヌの家畜化は重要な出来事の1つであった。それが起こった正確な時期および場所に関しては議論が続いており、古代のオオカミから家畜化したイヌへの変容に伴う遺伝的変化に関してはほとんどわかっていない。今回我々は、イヌおよびオオカミの全ゲノム塩基配列を再解読して遺伝的変異を380万個見いだし、それを用いてイヌの家畜化の過程で選択の標的になったと考えられるゲノム領域36か所を突き止めた。これらのゲノム領域のうち19か所は脳機能に重要な遺伝子を含んでおり、そのうち8か所は神経系発達経路に関与するもので、イヌの家畜化に重要な行動変化の基礎になった可能性がある。デンプンの消化および脂質の代謝で重要な役割を担う10個の遺伝子にも、選択の印が認められる。重要な複数の遺伝子で変異の候補を同定し、オオカミと比較してイヌでデンプンの消化が増強されていることの機能的な裏付けが得られた。今回の結果は、現在のイヌの初期祖先に全く新しい適応が起こって、オオカミの肉類中心の食餌と比較してデンプンの多い食餌で成長できるようになり、それがイヌの家畜化の初期段階できわめて重要な一歩となったことを示している。

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