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細胞:腸のラベル保持細胞は、Lgr5を発現する分泌系前駆細胞である

Nature 495, 7439 doi: 10.1038/nature11965

腸上皮の急速な細胞交代は、腺窩の底部に位置する少数の幹細胞によって達成されている。これらの幹細胞については、細胞周期の進行が速い、あるいは静止状態にあるなど、さまざまな報告がある。この2種類の細胞挙動が両立するように幹細胞を機能的に分類・位置づけすることは、これまで困難であった。このような静止細胞についてのまた別の説明は、これらが細胞周期の速い幹細胞の類似細胞集団もしくは予備細胞集団として機能しており、周期的に、あるいは損傷後に、細胞周期の速い幹細胞と置き換わるというものである。しかし、こうした静止細胞の正確な性質はいまだによくわかっていない。本論文では、マウスの腸の静止細胞は、成熟するとパネート細胞および腸内分泌細胞系譜の分泌系細胞に分化するような運命拘束を受けている前駆細胞であることを示す。ただし、これらの静止細胞は、腸損傷後に大規模な増殖が可能であり、主な上皮細胞種を構成するクローンを生じうることがわかったことは重要である。したがって、静止細胞は幹細胞の状態に戻ることができる。これらの知見は、休止細胞がクローンを効率的に生じる予備の細胞集団であることを確証したものであり、結腸直腸がんや腸炎などの病理に休止細胞が果たす役割を調べるためのきっかけとなる。

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