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構造生物学:Prp8の結晶構造から明らかになったスプライソソーム活性部位の空洞
Nature 493, 7434 doi: 10.1038/nature11843
スプライソソームの活性中心は、複雑に絡み合ったU5、U2、U6核内低分子RNAと、基質となるメッセンジャーRNA前駆体から作られている。Prp8はU5核内低分子リボ核タンパク質粒子の構成成分で、このRNA触媒中心と広範囲にわたって結合している。本論文では、酵母Prp8(残基885–2413)の、U5核内低分子リボ核タンパク質粒子の集合因子であるAar2と複合体を形成した状態の結晶構造を示す。この構造から、Prp8では、細菌のグループIIイントロン逆転写酵素やII型制限酵素に似た各ドメインがしっかりと結合し合っていることが明らかになった。さらに、スプライス部位の変異の抑制因子やイントロンの分枝部位の架橋によって、逆転写酵素のthumb(親指)ドメインとエンドヌクレアーゼ類似ドメイン、RNアーゼH類似ドメインによって形成される大きな空洞の位置が明らかになった。この空洞は、グループIIイントロンRNAの触媒中心が十分におさまるだけの大きさがある。この結晶構造から、スプライソソームの活性部位の構造に関する重要な手がかりが得られ、核内mRNA前駆体のスプライシングとグループIIイントロンのスプライシングが、共通の起源を持つという考え方がさらに強く裏付けられた。

