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免疫:脾臓の辺縁帯B細胞のシャトリングと濾胞B細胞流出の可視化

Nature 493, 7434 doi: 10.1038/nature11738

脾臓の辺縁帯は、常在性の免疫細胞が開放血液循環系に曝露されるという独特な微小環境である。辺縁帯でのリンパ球移動は、血液によって運ばれる抗原に対する応答に重要な役割を持つにもかかわらず、生体内部で可視化されていないが、それは脾臓を画像化するのに十分な観察深度を得ることが難しいからである。今回我々は、生きたマウスの脾臓での辺縁帯B細胞および濾胞B細胞の動きを調べるための2光子顕微鏡法の開発について報告する。辺縁帯B細胞は運動性が高く、膜に囲まれた長い突出構造があることがわかった。辺縁帯B細胞は辺縁帯と濾胞の間を往復し、1時間で細胞の少なくとも5分の1がこの2つの区画間で交換される。辺縁帯B細胞は開放血液循環系から隔離された濾胞へと速やかに抗原を運搬できるが、この挙動はこうした能力を説明できる。濾胞B細胞も濾胞から辺縁帯へと移行するが、辺縁帯B細胞とは違ってインテグリンを介した接着ができないために体液の流れに捕捉されて赤脾髄へと運ばれる。濾胞B細胞の辺縁帯を経由した流出は、スフィンゴシン-1-リン酸受容体1(S1PR1)に依存している。本研究は、辺縁帯B細胞が辺縁帯と濾胞の間を絶えず移動していることを明らかにし、また辺縁帯が濾胞からのS1PR1依存性のB細胞流出の部位であることを確証している。この結果はまた、類似した細胞の接着性の違いが、同じ微小環境中でのそれらの挙動に決定的な影響を与える訳を明らかにしている。

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