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医学:NLRP3はアルツハイマー病で活性化され、APP/PS1マウスの病態に寄与する
Nature 493, 7434 doi: 10.1038/nature11729
アルツハイマー病は世界で最もよく見られる認知症疾患である。アミロイドβペプチドの沈着が、ミクログリアの活性化によって脳の神経炎症を引き起こす。実際、ミクログリアにおけるアミロイドβによるNLRP3インフラマソームの活性化は、インターロイキン1βの成熟と、その後の炎症性事象の基盤となっている。しかし、NLRP3の活性化がin vivoでアルツハイマー病に寄与するかどうかはわかっていない。今回、軽度認知障害患者およびアルツハイマー病の脳で、活性型カスパーゼ-1の発現が強力に亢進していることが実証され、この神経変性疾患でインフラマソームが役割を持つことが示唆された。家族性アルツハイマー病に関連する変異を持つNlrp3−/−あるいはCasp1−/−マウスでは、アルツハイマー病に関連する空間記憶障害やほかの続発症から大部分が防御されており、脳のカスパーゼ-1およびインターロイキン1βの活性化減少ならびにアミロイドβの除去亢進が見られた。さらに、NLRP3 インフラマソームの欠損は、ミクログリア細胞をM2表現型に偏らせ、その結果、アルツハイマー病のAPP/PS1モデルでアミロイドβの沈着が低下した。これらの結果は、アルツハイマー病の発病にNLRP3/カスパーゼ-1軸が重要な役割を持つことを示しており、NLRP3インフラマソームの抑制がアルツハイマー病の新しい治療的介入になることを示唆している。

