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進化:ヌタウナギの頭蓋顔面の発生と脊椎動物の進化

Nature 493, 7431 doi: 10.1038/nature11794

現生の無顎類である円口類は、ヌタウナギとヤツメウナギの2グループからなり、脊椎動物のうち最も原始的な系統であるとされる。最近の分子的解析は円口類の単系統性を支持しているが、ヌタウナギに見られる形態学的形質、とりわけ脊椎動物の基本的な特徴をいくつか欠くことや、腺下垂体が内胚葉起源であるという過去の報告から、ヌタウナギはすべての脊椎動物の中で最も祖先的な系統であると解釈されてきた。また、ヌタウナギとヤツメウナギとでは、成体の解剖学的構造を容易に比較できない。今回我々は、ヌタウナギ胚の発生シリーズを用い、その頭蓋顔面形態の発生過程をつぶさに観察した。その結果、腺下垂体がほかの脊椎動物と同様に外胚葉から生じることがわかり、それが分子系統学的なデータと整合することが明らかにされた。この知見からさらに、円口類全体に特有で顎口類にはない胚発生の「円口類パターン」を明らかにすることもできた。比較解析により、ヌタウナギに特有の奇妙な形質の多くは、ヌタウナギの系統に二次的に生じた変化によって説明できることが示唆された。今回明らかになった円口類パターンは、すべての現生脊椎動物の頭蓋顔面の発生につながる祖先的なプログラムを反映している可能性もあると考えられる。

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