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宇宙:原始惑星の間隙を通過するガスの流れ
Nature 493, 7431 doi: 10.1038/nature11769
巨大ガス惑星は、星の誕生後、最初の数百万年間に形成されたと考えられている。モデルでは、その形成過程でダスト成分に深い間隙ができる(ガス成分ではより浅くなる)ことが予想されている。地球から約140パーセクの距離にある若い星HD 142527を取り巻く円盤の赤外観測から、半径がおよそ10 天文単位(AU)(1 AUは地球と太陽の距離)の内円盤が、とりわけ大きな間隙と、140 AU以上の所にある破壊された外円盤に取り巻かれていることがわかっている。この破壊は、90 AU付近にある惑星質量の天体による摂動を示している。電波観測から、全体の質量は分子のもので、外円盤に存在しており、その連続波放射は馬蹄形状となっていることが示されている。恒星の高い降着率は、1年未満で内円盤を消滅させる可能性が高い。それゆえ、観測された降着率を維持するためには、物質が外円盤から間隙を越えて流れ込んでこなければならない。力学モデルでは、推定上の原始惑星は、外円盤の物質を間隙にかかった橋へと導く役目をしている。本論文では、間隙を渡るフィラメントに沿ったより高密度のHCO+と間隙内にある拡散COガスの観測について報告する。見積もられたガスの流量は7 × 10−9太陽質量/年から2 × 10−7太陽質量/年の範囲にあり、現在の降着率で星への物質降着を維持するのに十分な量である。

