Letter
宇宙:M 31の超高光度の恒星質量マイクロクェーサーからの明るい電波放射
Nature 493, 7431 doi: 10.1038/nature11697
超高光度X線源(1040 erg s−1未満の明るさの天体)の下位集団は、およそ5〜20M◎の質量を持つブラックホールへのガスの降着によってエネルギー供給されていると考えられており、それはおそらく降着円盤によるものであるとされている。銀河系内のこのような放射源では、X線と電波の放射は結びついている。電波放射の起源は、ブラックホール近傍の最も内側の領域から放出されると考えられる相対論的なジェットであり、物質の流入率が理論的な最大値(エディントン限界)のとき、最も強力な放射が起こる。そのような最大級の放射源は天の川銀河には4個しか知られておらず、星間媒質での軟X線吸収が、ジェットの放出を引き起こす現象の因果関係の決定を妨げている。本論文では、近傍銀河M 31で新たに見つかった、ピーク光度が 1039 erg s−1を超える明るいX線源の、電波およびX線による観測について報告する。電波での光度はきわめて高く、数十分の時間スケールでの変動を示すことから、この電波源は非常にコンパクトで、恒星質量のブラックホールへのエディントン限界付近の降着によってエネルギー供給されていると考えられる。そのような放射源の電波およびX線での継続的な観測によって、降着流と強力なジェット放射との間の因果関係が明らかになるはずである。

