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遺伝:組み換えにより再開した複製は逆方向反復配列で逆位染色体を融合させる
Nature 493, 7431 doi: 10.1038/nature11676
DNA複製の障害は大規模染色体再編成(GCR)やコピー数変動(CNV)を誘導することが知られている。GCRやCNVはヒトのゲノム疾患の原因となり、また、がんの特徴の1つでもある。 発がん過程で、環境要因やがん遺伝子によって推進される増殖は、複製ストレスを促進する。その結果として起こるGCRやCNVは、発がんや治療抵抗性に寄与するとされている。ストレスにより複製が停止すると、レプリソームは複製フォークDNA(停止フォーク)と会合したままで、S期チェックポイントによって保護される。ストレスが軽減すると、停止したフォークは効率的に複製を再開する。しかし、ポリメラーゼがこのフォークから解離する場合(フォーク崩壊)、あるいはフォーク構造が損傷を受けた場合(損傷フォーク)には、相同組み換えあるいはマイクロホモロジーによりプライミングされた再開のどちらかによって、複製が再び始められる。本論文では、分裂酵母で相同組み換えによって再開したフォークの複製の結果を解明する。組み換えにより再開したフォークは、短い逆方向反復配列でUターンを実行する傾向がかなり高い(40回の複製事象に最大1回)という観察により、染色体再編成の新しい機構が明らかにされた。複製を再開したフォークでは誤りが起こりやすいことが、がんでのGCRや遺伝子増幅の発生や、ゲノム疾患での非頻発性CNVの原因になると考えられる。

