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免疫:MR1はMAIT細胞に細菌のビタミンB代謝物を提示する

Nature 491, 7426 doi: 10.1038/nature11605

主要組織適合遺伝子複合体(MHC)やCD1ファミリーにコードされる抗原提示分子は、ペプチドあるいは脂質を基盤とする抗原に結合し、これらがT細胞によって認識されるようにする。粘膜関連インバリアントT(MAIT)細胞は、ヒトで豊富に存在する自然免疫細胞様のT細胞集団であり、MHCクラスI様分子のMR1に結合した抗原によって活性化される。MR1拘束性抗原の実体はまだ同定されていないが、この抗原は多くの細菌や酵母に存在する。今回我々は、MR1上の抗原が結合するクレフト(裂け目)の構造と化学的性質が、MHCやCD1ファミリーのそれとは異なることを明らかにする。MR1は、ビタミン代謝物に由来するリガンドに結合するのに最も適している。葉酸(ビタミンB9)の代謝物である6-ホルミルプテリンと複合体を作ったMR1の構造から、プテリン環がMR1内に取り込まれていることがわかった。我々はさらに、近縁のMR1拘束性ビタミン代謝物で、細菌のリボフラビン(ビタミンB2)生合成経路に由来するものの特徴を明らかにした。これらはMAIT細胞を特異的、かつ強力に活性化する。したがって、ビタミンB代謝物は、MAIT細胞が行う免疫監視のためにMR1によって提示される抗原類の1つに当たることがわかった。多くのビタミン生合成経路は細菌や酵母に特異的であるので、我々の結果はMAIT細胞がこのような代謝物を使って細菌感染を検知していることを示唆している。

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