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生化学:寿命が短く出現頻度の低いRNA構造の可視化

Nature 491, 7426 doi: 10.1038/nature11498

RNAのコンホメーション変化を可視化することにより、調節RNAがその生物学的な機能を果たす仕組みについての基本的な知見が得られる。現在までに明らかにされているRNA構造の遷移は、構造の特性を決定する手法によって捕捉可能な長寿命種がかかわるものである。今回我々は、従来の方法で構造の特性決定を可能とするには存在数が少なすぎ(2〜13%)、また寿命が短すぎる(45〜250 μs)、「不可視」の励起状態(ES)へのRNAの遷移の核磁気共鳴による可視化について報告する。ESへの遷移により塩基対の局所的な再配置が起こって、それによりヘリックス・ジャンクション・ヘリックスモチーフや頂端ループなどのRNA構造の構成要素単位が変化する。このESは、認識やシグナル伝達にかかわる残基を隔離することで機能を阻害したり、あるいはATPに依存しないストランド交換を促進したりする可能性がある。つまり、RNAは単一の構造をとっている訳ではなく、選択可能な複数のES間に迅速に生じる平衡状態にあり、こうした平衡状態が細胞の合図によって安定化されて、どういう機能を果たすかに影響を及ぼすのだろう。

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