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考古:7万1000年前の南アフリカに出現した、古く持続性のある高度の技術

Nature 491, 7425 doi: 10.1038/nature11660

現生人類の系統が10万年以上前にアフリカで出現したことについては、大多数の意見が一致している。しかし、現生人類に典型的な文化的および認知的特徴が最初に現れた時期や、そうした特徴が現生人類のアフリカ外への分布拡大に果たした役割に関しては議論が続いている。科学研究は、複雑な認知機能の起源を明らかにするのに、象徴的な意味の明確な芸術的表現などの代理指標に頼っている。製作工程が複雑に連なる高度な技術も、忠実度の高い情報伝達を必要とし、したがって言語を必要とする場合が多いことから、やはり代理指標となる。アフリカでは高度な技術が出現したり消滅したりしており、したがって、そうした技術がアフリカの初期現生人類だけに限定された複雑な認知能力を示す訳ではないとする意見もある。複合的な道具や高度な飛び道具の起源は現生人類進化の研究の中で重要な位置を占めており、後者は現生人類のみが保有してきたものだと論じられている。本論文では、南アフリカ南岸のピナクルポイント遺跡で、これまでに知られていない高度な石器技術が見つかったこと、これが約7万1000年前に始まったものであることを報告する。この技術は、熱処理した石を主な材料とする小石刃(細石器)の製作が主体である。細石器技術は、高度な飛び道具の一部として複合的な道具の部品を製作するのに使われたというのが一致した考え方である。細石器は完新世中期には世界中に広がっていたが、最初の出現パターンは点在的で、4万年以上前のものはめったになく、南アフリカでは6万5000〜6万年前に短期間現れてその後消えたと考えられていた。今回の研究によって、細石器の記録は約7万1000年前まで拡大され、細石器技術が南アフリカで早期に出現したこと、長い期間(約1万1000年間)をかけて発達したこと、10万年近く続いた複雑な熱処理との組み合わせが典型的であることが明らかになった。アフリカの高度な技術は古く持続的なものであり、アフリカで発掘された遺跡で得られた標本が少ないことが、認識されているすべての「明滅」パターンの最もよい説明となる。

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