Letter
宇宙:星の自転軸と惑星軌道のずれに対する始原的な原因
Nature 491, 7424 doi: 10.1038/nature11560
中心星のすぐ近くに軌道を持つ巨大ガス惑星(「ホットジュピター」)の存在は、原始惑星状星雲の粘性進化と関係した惑星移動をほぼ説明できる。最近、惑星トランジットの際のロシター・マクローリン効果の観測から、かなりの割合のホットジュピターが、それらの中心星の自転軸に対してずれた軌道にあることが示されている。この観測結果は、ホットジュピターを生み出す機構として、円盤に駆動される移動が重要だとする考えに疑問を投げかけている。本論文では、ずれた軌道は、連星系で、その軌道面がそれぞれの星の自転軸と相関のない場合に起こる円盤移動の自然な結果である可能性を示す。遠方の大質量天体からの摂動の下で、理想的な原始惑星系円盤の力学的進化から生じる重力トルクは、それらの中心星の自転の極に対して円盤の軌道面をずらすように働く。その結果として、円盤の角運動量と中心星の角運動量の間の強い結びつき、あるいは星の自転軸と惑星軌道を再整列させようと作用する十分な散逸がない場合には、角運動量ベクトルが中心星に対してずれた惑星系(「ホットネプチューン」や「スーパーアース」を含む系)の割合は、親星が始原的な多重星である割合に比例していると考えられる。

