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進化:南アフリカの初期ヒト族で食餌は変化したが景観利用は変化しなかったことを裏付ける証拠

Nature 489, 7417 doi: 10.1038/nature11349

初期のヒト属(Homo)とパラントロプス属(Paranthropus)とを区別することは、形態学の面から部分的に正当化されている。食餌に関しては、初期ヒト属は広食性だったがパラントロプス属は狭食性であったことが示唆されている。しかし、このモデルには異論があり、また、共通祖先と考えられているアウストラロピテクス属(Australopithecus)が利用した資源の問題は、依然として明らかになっていない。レーザーアブレーション法による歯のエナメル質のストロンチウム/カルシウム比、バリウム/カルシウム比、およびストロンチウム同位体比のプロファイルは、個体内の食餌および生活環境の変化を解読する手段となる。本論文では、行動圏の広さがその3属のヒト族種で同程度であった一方、食餌の幅広さは、Paranthropus robustusおよび初期ヒト属と比較してAustralopithecus africanusのほうがはるかに大きかったことを明らかにする。また、P. robustusは初期ヒト属と比較して植物系食物への依存度が高かったことも確認された。アウストラロピテクス属の広い生態ニッチが分割され、それをパラントロプス属と初期ヒト属が占有し、その両属がアウストラロピテクス属に比べて多様性の乏しい食物を消費するようになった、という南アフリカでのシナリオが浮かび上がってくる。

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