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細胞:let-7とArgonauteによるマイクロRNA生合成の自己調節

Nature 486, 7404 doi: 10.1038/nature11134

マイクロRNA(miRNA)は小型のRNA分子群からなる大きなファミリーを形成しており、さまざまな生物経路の遺伝子発現を転写後に調節する。ほとんどのmiRNAは長い一次転写産物に由来し、これがDroshaによるプロセシングを受けて65ヌクレオチド程度の前駆体となり、さらにそれがDicerによって切断されて、22ヌクレオチド長の成熟miRNAとなる。成熟miRNAはArgonaute複合体中でガイドRNAとして働き、不完全な塩基対形成によってメッセンジャーRNA転写産物中にある配列を認識し、この標的メッセンジャーRNAの翻訳を抑制して、不安定化する。今回我々は、miRNA複合体がこのmiRNAプロセシング経路の基質となる非コードRNAをも標的として調節することを示す。線虫(Caenorhabditis elegans)のArgonauteタンパク質ALG-1は、let-7 miRNA一次転写産物の3′末端にある特異的部位に結合し、その後のプロセシング過程を促進する。この相互作用には、成熟let-7 miRNAが、自身の一次転写産物中にある保存された相補的部位を介してかかわっており、つまり正のフィードバックループが形成されている。さらに、ALG-1が核分画中のlet-7一次転写産物と結合することも明らかになった。ヒト細胞でもArgonauteはlet-7一次転写産物に結合し、このことはさまざまな生物種でmiRNA経路がタンパク質をコードするメッセンジャーRNAだけでなく非コードRNAも標的とすることを実証している。今回の線虫での研究によって、標的転写産物の生合成を促進するというArgonauteの新しい役割が明らかになり、遺伝子調節にmiRNA経路が果たす機能がさらに広がった。このlet-7生合成の自己調節の発見は、miRNA発現を制御する新しい機構を立証している。

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