Article 生態:消費者の探索空間の次元が栄養的相互作用の強度を高める 2012年6月28日 Nature 486, 7404 doi: 10.1038/nature11131 栄養的相互作用は、生態系のバイオマスの流れ、および食物網の安定性を支配している。栄養的相互作用の強度が生息地間の差異にどのように影響を受けているのかを知ることは、生態系の変動を理解するうえできわめて重要である。本論文では、消費者は二次元(2D;地表域や海底域など)に比べて三次元(3D;樹上域や外洋域など)のほうが資源とより高頻度で遭遇する傾向があるために、消費速度データ、ひいては栄養的相互作用強度にかなりの変動が生ずる仕組みを明らかにする。新たな理論を大規模なデータ(376種、体重5.24×10−14〜800 kg)と組み合わせた結果、2D相互作用では消費速度が消費者の体重と亜線形的(指数0.85程度)に相関するのに対し、3D相互作用では超線形的(指数1.06程度)に相関することがわかった。この結果は、消費者–資源研究および食物網研究で現在広く想定されている単一の指数(約0.75)と一致しない。2,929組の消費者–資源相互作用をさらに分析した結果、消費者の探索空間の次元が、種の共存、ならびに個体群の安定性および数度の主要な促進因子となっている可能性が高いことが明らかになった。 Full Text PDF 目次へ戻る