Article 微生物学:ヒト腸内マイクロバイオームの年齢および地理にわたる解析 2012年6月14日 Nature 486, 7402 doi: 10.1038/nature11053 腸内微生物群集は、ヒトの遺伝的および代謝的多様性の発生源の1つになっている。今回我々は、腸内のマイクロバイオームがヒト集団間でどのように異なっているのかを検討するため、531人から得た糞便検体の細菌種と、そのうち110検体に含まれる遺伝子に関して特性解析を行った。このコホートには、ベネズエラのアマゾナス州、マラウイ共和国の農村部、および米国の都市部に居住する健康な小児および成人が含まれ、一卵性および二卵性の双生児も入っている。腸内マイクロバイオームの機能的成熟に共通の特徴(ビタミンの生合成および代謝に関与する遺伝子群の年齢に伴う変化など)は、3集団すべてで生後3年の間認められた。米国の居住者とそれ以外の2か国の居住者との間には、細菌群集および機能的遺伝子レパートリーに顕著な差が認められた。このような固有の特徴は、早期乳児期でも成人期でもはっきり認められた。今回の知見は、ヒトの発育、栄養必要量、生理的な差異、および西欧化の影響を評価するうえで、マイクロバイオームを考慮する必要があることを強調している。 Full Text PDF 目次へ戻る