Letter 進化:体色の多型を持つ鳥類における高速の種分化 2012年5月31日 Nature 485, 7400 doi: 10.1038/nature11050 体色の多型は、集団内の極端な形態的多様性の典型例である。体色の多型は系統分類的には広く分散して見られるが、一般的には希少である。理論では、体色の多型が生ずる場合、それを生成および維持する過程が種分化を促進する可能性が示唆されているが、この主張の普遍性は明らかにされていない。今回我々は、非スズメ目鳥類の5つの科に関する種レベルの分子系統学を用いることにより、体色の多型が、最も広く多型が見られる3つの分類群の高い種分化速度と関連していることを確認した。5つの分類群すべてで、体色の多型が失われる速度は獲得される速度よりも有意に速かった。したがって、体色の多型の一般的希少性および系統的分散は、より速い種分化速度と、多型から単型へのより速い移行との組み合わせによって説明され、このことは、種分化が1つ以上のモルフの固定によって促進されるような理論モデルと一致する。これは、現生種4,128種(66.5%)を含むスズメ目を対象とする種レベルの分子系統解析で得られた、多型のある種は単型の種と比較して新しい傾向があるという証拠によって確認される。今回の結果は、古典的進化論に端を発する「体色の多型は種分化速度を高める場合がある」という一般的な命題を実証的に裏付けるものである。 Full Text PDF 目次へ戻る