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構造生物学:アンタゴニストのモルフィナンと結合したμオピオイド受容体の結晶構造

Nature 485, 7398 doi: 10.1038/nature10954

アヘンは世界で最も古い薬剤の1つで、その誘導体であるモルヒネとコデインは、激しい疼痛の緩和に最も多く使われている臨床薬である。このような典型的なオピオイドは、痛覚消失をもたらすと同時に、中枢神経系でGタンパク質共役型μオピオイド受容体(μ-OR)に結合してこれを活性化し、多くの有害な副作用(鎮静作用や無呼吸、習慣性)を生じる。今回我々は、不可逆的モルフィナンアンタゴニストと複合体を形成したマウスμ-ORの2.8 Å分解能での結晶構造について述べる。この受容体のポケットは、これまでに報告されているGタンパク質共役型受容体のほとんどで見られている埋め込まれた形の結合ポケットと比べると、大型で溶質にさらされており、モルフィナンリガンドはこのポケットの深部に結合している。特に注目すべきは、このμ-ORが膜貫通セグメント5と6からなる4本ヘリックスバンドルモチーフを介した二回対称二量体の形で結晶化している点である。オピオイド受容体について高分解能で得られたこのような知見により、構造に基づく手法を使って、疼痛や依存症管理のためのよりよい薬剤開発が可能となるだろう。

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