Article 細胞:DNA損傷はBリンパ球で頻発する染色体転座の部位を限定する 2012年4月5日 Nature 484, 7392 doi: 10.1038/nature10909 頻発する染色体転座は造血器腫瘍および固形腫瘍の両方を引き起こす。そのような転座の起源は、ランダムな再構成の選択、標的部位が決まっているDNA損傷、あるいは転座相手間で頻発する核内相互作用にあるとされている。しかし、これらの要素それぞれの相対的な寄与がどの程度なのかが、直接に、あるいは大規模に測定されたことはない。本論文では、マウスの培養Bリンパ球で、これらのパラメーターの同時測定によって、染色体転座発生の際の核構造の役割とDNA損傷の頻度を調べた。頻発するDNA損傷がない場合、IghあるいはMycとほかのすべての遺伝子の間に起こる転座は、遺伝子間の接触頻度に直接関連している。逆に、部位を指定して頻発するDNA損傷がある場合の転座は、損傷部位での複製タンパク質Aの蓄積によって示されるように、DNA切断形成率に比例する。したがって、標的を定めない再構成は核の組織化を反映するが、DNA切断形成は、B細胞悪性腫瘍の原因となる転座などの、頻発する転座の位置と頻度を決定している。 Full Text PDF 目次へ戻る