Letter 生態:移動性および移住のパターンの普遍的モデル 2012年4月5日 Nature 484, 7392 doi: 10.1038/nature10856 重力モデル(gravity law)は、現在のような形で導入されたのは1946年のことだが、その起源は18世紀にまでさかのぼり、現在では、人口移動や貨物の出荷量、都市間の通話量、さらには二国間の貿易の流れを予測するための一般的枠組みとなっている。この重力モデルは広範に使われているものの、地域によって異なる調整可能なパラメーターに左右され、また、解析上の既知の矛盾という欠点がある。今回我々は、局所的な移動の意思決定をとらえる1つの確率過程を導入した。これを使えば、通勤や移動の流量を分析的に導き出すことができ、入力として必要なのは人口分布に関する情報だけである。こうして得られた放射モデルで予測した移動性パターンは、長期的移住パターンから異なる地域間の通信量までの幅広い現象で観察される移動や移送のパターンとよく一致する。このモデルは、パラメーターフリーの特性があることから、移動に関する測定値がこれまで得られていない地域にも応用可能であり、移動や輸送の過程に影響を受ける現象のほとんどの予測精度を大きく向上させる。 Full Text PDF 目次へ戻る