Article 細胞:VI型分泌は、収縮性を持ち動的に変化するファージ尾部に似た構造を必要とする 2012年3月8日 Nature 483, 7388 doi: 10.1038/nature10846 VI型分泌系は、細菌の毒性に関係するナノ機械で、これを構成するタンパク質は、バクテリオファージの尾部成分と進化上の関連がある。今回我々は、コレラ菌(Vibrio cholerae)のVI型分泌系によるタンパク質の分泌に、動的に変化する細胞内管状構造の働きが必要であり、この管状構造が、収縮性のあるファージ尾鞘と構造的、機能的に相同であることを明らかにする。微速度蛍光顕微鏡撮影により、VI型分泌系の鞘構造が、集合、急速な収縮、脱集合、再集合を繰り返すことが示された。さらに、細胞全体での低温電子断層撮影によって、鞘構造は、長く伸びた、あるいは収縮したコンホメーションのいずれかをとっている長い管状構造のように見え、基盤となる別の構造によって内膜に結合していることが明らかになった。これらのデータは、VI型分泌系の鞘構造の収縮が、タンパク質をエフェクター細胞から隣接する標的細胞へと移動させる際に必要なエネルギーを供給するというモデルを裏付けている。 Full Text PDF 目次へ戻る