Article 脳:視覚皮質回路中の第6層によるゲイン調節 2012年3月1日 Nature 483, 7387 doi: 10.1038/nature10835 感覚情報は、大脳皮質に入った後、縦方向の軸索投射により相互に連絡する6つの異なるニューロン層を広がっていく。これらの投射を介して、層どうしは感覚刺激への応答に互いに影響を及ぼし合うと考えられているが、皮質情報処理における各層に特異的な役割は、いまだによくわかっていない。本論文では、マウス一次視覚野の第6層が、より浅い層のニューロンでの視覚により誘発された活動のゲインを、方位へのチューニングは変えずに調節していることを示す。このゲイン調節は、第6層からより浅い層への皮質内投射と、視床への深部投射との協調的活動によるもので、皮質内回路が重要な役割を果たしている。今回の研究で、第6層が皮質でのゲイン調節の主要なメディエーターであることが確かめられ、さらに、この層がノードとなって、他の複数の脳領域からの収束入力がここを介して皮質視覚情報処理の最初の段階を制御している可能性が示唆される。 Full Text PDF 目次へ戻る