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医学:DCCは、依存性受容体活性を介して腫瘍進行を抑制する

Nature 482, 7386 doi: 10.1038/nature10708

DCC(deleted in colorectal carcinoma)の腫瘍抑制因子としての役割については、この15年間、議論が続いてきた。進行した結腸直腸がんの大多数ではDCC遺伝子の発現が消失、あるいは著しく低下しており、DCCは依存性受容体として機能して、リガンドであるネトリン1が結合しない限り、アポトーシスを誘導することが明らかになっている。しかしこれまでのところ動物モデルでは、DCCの機能喪失が進行性のがんを引き起こしやすくする原因になっているという見方は、裏付けが得られていない。DCCが誘発するアポトーシスが腫瘍の進行制御にどのような役割を果たしているかを調べるために、DCCのアポトーシス促進作用を遺伝的にサイレンシングしたマウスモデルを作製した。このマウスモデルではDCC誘発性のアポトーシスが起こらず、それが腸の大規模な組織崩壊に結びつくことはないものの、比較的低い頻度で、腸に腫瘍が自然発生する。また、素因となるAPC変異がある場合には、DCC誘発性アポトーシスの欠如にともなって腸腫瘍の数が増えて進行性も高まり、その結果、浸潤性の高い腺がんが発生する。これらの結果は、DCCが、腫瘍細胞のアポトーシスを誘発することによって腫瘍抑制因子として機能することを明確に示している。

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