Letter 宇宙:初期の月のダイナモは衝突で生じた 2011年11月10日 Nature 479, 7372 doi: 10.1038/nature10565 月の磁気異常の起源は、それらが発見された40年以上前から未解決のままである。一般的に考えられている説明は、月には熱的に駆動される核ダイナモが一時あったというものだが、核サイズが小さいことと必要とされる表面磁場強度を考えると、この説には問題がある。また別の仮説は、衝突事象が最大の盆地の対蹠地付近の周辺磁場を増幅したとするものだが、盆地の対蹠地とは関係のない磁気異常は多数存在している。本論文では、ダイナモ作用は月の自転速度に衝突によって生じた変化に由来するという、磁場発生に関する新しいモデルを提案する。盆地を作り出すような衝突は、月を同期自転状態から解放するのに十分なエネルギーがある。核–マントル境界の潮汐変形によってその後に励起された核内の大規模流体流が、月のダイナモに動力を供給した可能性を我々は明らかにしている。推定される表面磁場強度は数マイクロテスラのオーダーであり、古磁気学の測定結果と一致する。また、この磁場の継続期間はいくつかの大規模衝突盆地に関連する中心磁気異常を説明するのに十分である。 Full Text PDF 目次へ戻る