Review Article 宇宙:火星の初期史における粘土鉱物形成と地下水 2011年11月3日 Nature 479, 7371 doi: 10.1038/nature10582 最近、火星のノアキス紀の地域に広く分布していることが発見された粘土鉱物は、水と岩石の間で37億年以上前から長期間にわたる相互作用があったことを示している。粘土鉱物が形成された仕組みを解析すれば、どのような環境条件が初期火星上に広く存在したのかが示される可能性がある。地球でよくあるように、粘土が風化作用によって地表付近で形成されたのであれば、粘土の存在は、過去の地表条件が今よりも温かく湿潤であったことを示しているのかもしれない。しかし、得られたデータからは、地下水の熱水循環による相当量の火星粘土の形成や、地下水の証拠が特徴であるノアキス紀の岩石記録が示されている。寒冷で乾燥しており、表流水は一時的でしかなかったという条件は、ノアキス紀初期から40億年以上にわたって火星表面の特徴であった可能性があり、水を含み生命が生存可能と思われる環境が最も長期間続いたのは、地下においてであったかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る