Article 生理:CTCFが促進するRNAポリメラーゼII休止はDNAメチル化をスプライシングに結びつける 2011年11月3日 Nature 479, 7371 doi: 10.1038/nature10442 真核細胞において、メッセンジャーRNA前駆体の選択的スプライシングはトランスクリプトーム増加のきわめて重要な特徴だが、その調節についてはほとんどわかっていない。スプライソソーム構築は転写と同時に生じることから、DNA構造が選択的スプライシングに直接影響を与えている可能性が高まってきた。最近の報告では、この関連性を裏付ける形で、イントロンに比べてエキソンで顕著に見られる、特徴的なヒストンメチル化パターン、ヌクレオソーム占有率の上昇、およびDNAメチル化の増加が明らかにされている。さらに、転写伸長速度は選択的スプライシングと関連付けられてきた。今回我々は、DNA結合タンパク質であるCCCTC結合因子(CTCF)は、哺乳類の選択的スプライシングのモデル系であるCD45並びにゲノム全域の両方で、局所的なRNAポリメラーゼIIの休止を介して、上流の弱いエキソンの包含を促進する可能性があることを初めて実証する。さらに、CD45のエキソン5に対するCTCFの結合は、DNAメチル化によって阻害され、その結果、エキソン5の包含に逆の影響を及ぼすことを示す。これらの知見は、発生における遺伝的エピジェネティックマークを介したスプライシング結果の調節機構の基盤を提示している。 Full Text PDF 目次へ戻る