Letter 宇宙:掩蔽観測からわかった準惑星エリスの冥王星と同様半径と高いアルベド 2011年10月27日 Nature 478, 7370 doi: 10.1038/nature10550 準惑星エリスは、軌道離心率0.44、軌道傾斜角44度を持つ太陽系外縁天体であり、その表面組成は冥王星とよく似ている。現在、エリスは、地球から95.7 AU(1 AUは太陽と地球の距離)の遠日点付近に位置しており、これは冥王星よりも3倍以上遠い。このようにエリスは非常な遠方に位置するため、大きさの測定や推定される大気の検出は難しい。本論文では、2010年11月6日UTにエリスが起こした星食の複数弦の観測について報告する。この事象のデータから、エリスが半径1,163±6 km、密度2.52±0.05 g/cm3、高い可視幾何学的アルベドpV = 0.96+0.09−0.04を持った球形であるとして矛盾はない。窒素、アルゴン、メタン大気は、現在の冥王星の表面大気よりも約10,000倍希薄な約1ナノ気圧よりも高い表面圧で検出されなかった。冥王星の半径が1,150から1,200 kmと見積もられているので、エリスは冥王星の双子天体として見え、その明るい表面はおそらく、寒冷な環境のせいで生じた大気崩壊に起因すると考えられる。エリスは、太陽から37.8 AUの近日点に近づくたびに大気が周期的に昇華作用によって作られている可能性があると予測される。 Full Text PDF 目次へ戻る