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免疫:STINGはcyclic di-GMPの直接的な自然免疫センサーである

Nature 478, 7370 doi: 10.1038/nature10429

自然免疫系は、保存された微生物由来の分子に対して特異的な、生殖細胞系列にコードされる受容体を用いて感染を検知する。微生物由来のリガンドが認識されると、良好な病原体排除に必須な、I型インターフェロン(IFN)などのサイトカインの産生が起こる。病原体由来のDNAを細胞質で検知することが、IFN産生誘導の主要な機序の1つであり、この過程にはTBK1(TANK binding kinase 1)とその下流の転写因子であるIRF3(IFN-regulatory factor 3)を介するシグナル伝達が必要である。さらにSTING(stimulator of IFN genes)と呼ばれる膜貫通タンパク質(別名MITA、ERIS、MPYSまたはTMEM173)が必須のシグナル伝達アダプターとして機能し、細胞質でのDNAの検知とTBK1–IRF3シグナル伝達経路を結び付ける。最近、サイクリックジヌクレオチドと呼ばれる、細菌で保存されたシグナル伝達分子として機能する独特な核酸も、STING依存的なI型IFN応答を誘導することが示された。しかし、サイクリックジヌクレオチドに対する哺乳類でのセンサーは同定されていなかった。今回我々は、STING自体がサイクリックジヌクレオチドの自然免疫センサーであることを報告する。STINGは、放射性標識されたc-di-GMP(cyclic diguanylate monophosphate)と直接的に結合することが明らかとなり、非標識のサイクリックジヌクレオチドはSTINGとの結合でc-di-GMPと競合するが、非標識の他のヌクレオチドや核酸は競合しないことが示される。さらに我々は、DNAに対する応答には影響を与えず、サイクリックジヌクレオチドに対する応答に選択的に影響を及ぼすSTINGの変異を明らかにする。したがって、STINGは、細胞質DNAに対するIFN応答におけるシグナル伝達アダプターとしての確立された役割に加えて、サイクリックジヌクレオチドの直接的なセンサーとしても機能しているらしい。サイクリックジヌクレオチドは新規なワクチンアジュバントや免疫療法剤として期待されており、我々の結果はサイクリックジヌクレオチドが自然免疫系によって感知される仕組みに関する手がかりを提供する。

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