Letter 宇宙:NGC 188中の青色はぐれ星は質量移動を起源とすることが、太陽の半分の質量を持つ伴星によって明らかになった 2011年10月20日 Nature 478, 7369 doi: 10.1038/nature10512 散開星団ではすべての星がほぼ同時期に形成されているが、青色はぐれ星は水素を燃やしている主系列星よりも明るく、より青いことが一般的で、そのためこれらはすでに巨星や星の残骸へと進化しているはずである。青色はぐれ星の存在頻度、星団中で連星が占める割合、コアの質量および動径方向の位置の間の相関関係から、散開星団中の青色はぐれ星の形成に支配的なのは、連星における質量移動あるいは合体であると考えられる。しかし、解析的なモデルや詳細な観測、精巧なN体シミュレーションからは、形成原因として星の衝突を推す結果が得られている。本論文では、老いた(7×109年)散開星団NGC 188中にある長周期の連星を形成している青色はぐれ星が、質量が太陽の約半分である伴星を持ち、その質量分布が予想外に狭いことを報告する。青色はぐれ星の形成が衝突によるとする仮定では、伴星の質量分布がかなり大きな質量を示すと予測されるため、この結果によって衝突起源説は決定的に除外される。データからは、階層的な三重星の合体が原因である可能性がわずかにあるが、観測はこの仮定を支持しない。データは、NGC 188中の長周期の青色はぐれ星の起源が質量移動であることと非常によく一致し、伴星は太陽のおよそ半分の質量を持つ白色矮星であると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る