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生態:原生林は、熱帯の生物多様性を維持するうえで掛け替えのない存在である

Nature 478, 7369 doi: 10.1038/nature10425

人間による土地利用の変化が生物多様性に与える脅威は次第に強まっており、特に、種の多様性も人間が自然環境に加える圧力も高い熱帯林ではそれが顕著である。熱帯林が農業、木材生産などの用途に急激に転換されることで、人間が支配する広大な景観が作り出されており、これに伴って熱帯の生物多様性に大変な影響が出る可能性がある。現在では、真に撹乱されていない熱帯林はほとんど存在せず、度重なる伐採や火災で劣化した森林や、二次林およびプランテーション林が、急速に拡大している。本研究では、138件の研究のメタ解析により、撹乱および土地の転換利用が熱帯林の生物多様性に与える影響を全球的に評価した。我々は、原生林(人間による撹乱をほとんど、あるいは全く受けていない)および撹乱を受けた森林の2,220組について生物多様性値の対比較結果を分析した。その結果、劣化した森林では生物多様性値が大きく落ち込んでいること、これには地理的地域、系統分類群、生態学的測定規準、および撹乱の種類によってかなりのばらつきが見られることがわかった。移住および遷移の交絡的な影響は、周辺の生息地の構成、分離、および撹乱からの時間によって部分的に説明できたが、ほとんどの種類の森林劣化は熱帯の生物多様性に圧倒的に有害な作用をもたらすことも明らかになった。今回の結果は、熱帯の生物多様性の維持については原生林が掛け替えのない存在であることを示している。

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