Article 光学:光互変性GFPを用いた、回折限界を超える分解能での全光画像化と書き込み 2011年10月13日 Nature 478, 7368 doi: 10.1038/nature10497 レンズ系を使う光学顕微鏡法は、数十年の間、200 nmより近い間隔で並んでいる蛍光体を識別できなかったが、最近になって隣接している蛍光体のオン・オフを連続的に切り替えることで、分解能の回折による限界が打破され、ナノスケールでの画像化が日常的に行えるようになっている。報告されているさまざまな蛍光体ナノ計測法では、分子ごとに強いビームによって規定された場所、あるいは無作為に蛍光をオン・オフする。今回我々は、低光量の光により生細胞や組織からの生データ画像を記録する光ナノ計測法を実証する。この進歩は、1,000回以上の可逆的な光切り替えが可能な蛍光タンパク質であるrsEGFP(reversibly switchable enhanced green fluorescent protein)が作製されたことで容易になった。生きている細菌や哺乳類細胞内で機能しているrsEGFP融合タンパク質の分布が、40ナノメートル以下の分解能で画像化される。生きた脳切片中の樹状突起棘は、以前より約100万分の1程度の弱い光量で超解像度で観察される。可逆的なオン・オフ切り替えにより、回折限界以下のサイズと間隔の物体の全光書き込みも可能となり、これはデータ記憶に使用できる。 Full Text PDF 目次へ戻る