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細胞:極のアクトミオシンの収縮性は細胞質分裂溝の位置を不安定にする

Nature 476, 7361 doi: 10.1038/nature10286

細胞質分裂は、有糸分裂の最後に2つの娘細胞が物理的に分離される過程で、細胞周囲の機械的特性の精密な調節が必要である。細胞質分裂の機械的性質の研究では、ほとんどが赤道に当たる収縮環に着目しているが、分裂中の細胞の極にも収縮性アクトミオシンを含む表層が存在する。極からの力が細胞質分裂中の細胞の形や分裂溝の位置に影響するかどうかは、まだわかっていない。今回我々は、この極表層が細胞質分裂を本質的に不安定化することを示す。細胞質分裂の際には、非対称な極の収縮が限定的に起こり、この極表層の乱れが細胞形の振動につながり、分裂溝のずれと異数性をもたらすことがわかった。表層の変動と収縮動態との拮抗に基づく理論モデルによって、この振動は正確に説明される。また、分裂中の細胞の極では一般的に膜に小胞が形成されるが、これが細胞質分裂に果たす役割は長い間解明されていなかった。我々は、この小胞が表層の収縮力を解放する弁として働いて細胞の形を安定化させると考えている。これらの知見は、分裂中の細胞の形が本質的に不安定であることを示しており、分裂溝の位置を確実に安定に維持するための、紡錘体に依存しない新規な機構の存在を明らかにしている。

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