Review Article

がん:腫瘍抑制の連続体モデル

Nature 476, 7359 doi: 10.1038/nature10275

わずか2か所の変異によって腫瘍形成が開始される可能性があることが網膜芽細胞腫の統計解析によって初めて確証されてから、今年(2011年)で40年になる。この研究は、優性遺伝性のがん感受性症候群における劣性遺伝性の腫瘍抑制遺伝子(TSG)の役割を説明するツーヒット仮説の基盤となった。しかし、それから40年後の現在では、腫瘍抑制遺伝子の一部の不活性化でさえも、腫瘍発生にきわめて重大な影響を与える可能性があることがわかっている。今回我々はこの証拠を解析し、がんに見いだされている幅広いTSG変異を説明付ける、TSG機能に関する連続体モデルを提唱する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度