Letter 視覚:光同調と光瞳孔反射は異なるipRGC細胞群を介して起こる 2011年8月4日 Nature 476, 7358 doi: 10.1038/nature10206 内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC)は、感光色素メラノプシンを発現し、さまざまな光依存性生理過程を調節している。遺伝子操作でipRGCを欠失させると、概日リズムの光同調能が失われ、光に対する瞳孔の反射(PLR)にも重大な障害が生じる。今回我々は、ipRGCが、Brn3bという転写因子の発現に差異がある別個の細胞群からなり、機能的にも区別できることを示す。Brn3b陰性M1 ipRGCは、視床下部の視交叉上核に投射するのに対し、Brn3b陽性ipRGCは、オリーブ視蓋前野核など、他の既知の領域すべてに投射する。こうした投射パターンと一致して、Ben3b陽性細胞を選択的に欠失させると、PLRは大きく損なわれるが、概日リズムの光同調には障害がなかった。したがって、M1 ipRGCの分子的に区別可能な細胞群は、形態や電気生理学的性質は似ていても、それぞれ別の脳領域に投射して、特定の光誘発機能を担っていることがわかる。 Full Text PDF 目次へ戻る