Letter 細胞:貪食されたアポトーシス細胞の処理を調節する進化的に保存された2つの遺伝子の同定 2010年4月1日 Nature 464, 7289 doi: 10.1038/nature08853 アポトーシス細胞の貪食は、多細胞生物では一生を通じて起こっている。アポトーシス細胞の除去障害(認識、取り込み、もしくは分解の欠陥に起因する)は、自己免疫疾患を生じる。死細胞除去の障害が病的状態につながる仕組みの解明における基本的な難問の1つが、貪食の各段階の統合に重要な因子の同定である。今回我々は、線虫(Caenorhabditis elegans)と哺乳類細胞の遺伝学的、細胞生物学的、および分子レベルでの研究から、SAND-1とその結合相手であるCCZ-1が死細胞除去の新規因子であることを突き止めた。sand-1もしくはccz-1を欠損した線虫では、アポトーシス細胞が取り込まれ、取り込んだファゴソームは低分子量GTPアーゼRAB-5を動員するが、それに続くRAB-7(+)の段階へは進行しない。SAND-1の哺乳類オーソログであるMon1aおよびMon1bは、同様にファゴソームの成熟に必要であった。機構的にはMon1はGTP結合型Rab5と相互作用し、Mon1が今まで認識されていなかったRab5エフェクター分子であることがわかった。さらに、Mon1–Ccz1複合体はRab7と結合可能であり(それぞれのタンパク質単独では結合しない)、またRab7活性化にも影響を及ぼすことから、Mon1–Ccz1は、ファゴソーム成熟のRab5陽性段階からRab7陽性段階への移行の際の重要なリンクと考えられる。総合すると、これらのデータは、SAND-1(Mon1)およびCCZ-1(Ccz1)が、アポトーシスで生じた死細胞取り込み後の処理を調節する、進化的に保存された重要な因子であることを明らかにしている。 Full Text PDF 目次へ戻る