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医学:先天性角化異常症患者由来の誘導多能性幹細胞におけるテロメア伸長

Nature 464, 7286 doi: 10.1038/nature08792

テロメアの維持に異常が起こる先天性角化異常症(DC)の患者では、多くの組織に変性が生じる。患者に特異的な誘導多能性幹(iPS)細胞は、DCのようなヒト変性疾患の非常に貴重なin vitroモデルとなる。iPS細胞の極めて重要な特徴は無制限な自己複製能の獲得であり、これにはテロメラーゼ逆転写酵素遺伝子(TERT)の誘導が伴う。我々は、テロメラーゼ機能の障害が、DC患者由来のiPS細胞の誘導および維持を制限するか否かについて検討した。本論文で我々は、再プログラム化されたDC細胞では、テロメラーゼRNA構成要素(TERC)レベルにおける重大な制限が克服され、テロメア維持および自己複製能が回復することを示す。TERCの発現上昇は多能性状態の特徴であること、いくつかのテロメアーゼ構成要素は多能性に関連する転写因子によって標的とされること、そして常染色体優性遺伝性のDCでは、転写抑制にはTERC座の3′欠失が伴うことがわかった。今回の結果は、DC細胞では、遺伝子上の病変がテロメラーゼに影響を及ぼしているにもかかわらず、再プログラム化によってテロメア伸長が回復することを実証するものであり、TERCの発現を増加させる治療戦略は、DC患者に対する有効な治療法となりうることを示す。

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