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細胞:B細胞由来リンホトキシンによって去勢抵抗性前立腺がんが促進される

Nature 464, 7286 doi: 10.1038/nature08782

前立腺がん(CaP)は、前立腺上皮内新生物から、局所的な侵襲性腺がんを介して、去勢抵抗性の転移性がんに進行する。アンドロゲン依存性CaPには、根治的前立腺切除術、放射線照射、およびアンドロゲン除去が効果的な治療となるが、転移性去勢抵抗性CaPは死亡率の高い主要な合併症である。アンドロゲンは、前立腺上皮と早期CaPの増殖と生存を促進する。患者の大部分は当初はアンドロゲン除去に反応するが、多くの人が12〜18か月以内に去勢抵抗性CaPを発症する。詳しい研究にもかかわらず、去勢抵抗性CaPの発生の原因となる機構はあまり解明されておらず、その解明は、改善された治療法を開発するのに重要である。奇妙なことに、去勢抵抗性CaPはアンドロゲン受容体依存性のままであり、強力なアンドロゲン受容体拮抗薬は去勢マウスで腫瘍退縮を引き起こす。去勢抵抗性CaPにおける炎症の役割は明らかではないが、内因性NF-κBの活性化がその増殖を支えることが報告されている。炎症は損傷あるいは感染に対する局所的な防御反応であるが、がんを含む、多くの疾患で病因となる役割も担っている。急性炎症は宿主防御に重要であるが、慢性炎症は腫瘍形成や転移進行に寄与する。炎症反応性IκBキナーゼ(IKK)-βとその標的であるNF-κBは、悪性細胞や炎症細胞内で重要な腫瘍促進機能をもつ。マクロファージやリンパ球などの炎症細胞は腫瘍微小環境の重要な要素となるが、これらの細胞が動員される原因となる機構は明らかではなく、ケモカインやサイトカインの生産に依存していると考えられている。我々は、CaP進行が炎症性の浸潤およびIKK-αの活性化に関連していること、それによって、NF-κBに依存しない細胞自律的な機構によって転移が誘発されることを見いだした。本論文では、アンドロゲン除去によって、B細胞を含む白血球が、退縮しつつあるアンドロゲン依存的な腫瘍へ浸潤し、そこでIKK-β活性化によって、CaP細胞のIKK-αおよびSTAT3を活性化するサイトカインの産生が引き起こされ、CaP細胞のホルモンを必要としない生存が増進することを示す。

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