Article 合成生物学:遺伝子時計の同調クオラム 2010年1月21日 Nature 463, 7279 doi: 10.1038/nature08753 生細胞で機能すると予測される遺伝子回路の作製は、合成生物学という発展中の分野で明らかな関心の的の1つとなっている。10年前に、この問題は、遺伝的トグルスイッチと振動子の設計と構築によってみごとなスタートを切った。それに続いて、パターン形成、ノイズ整形、エッジ検出、およびイベント計数を行うことができる回路などが登場している。本論文では、増殖する細胞集団中に同調的な振動を作り出せる、集団全体にわたる細胞間結合を備えた人工遺伝子ネットワークについて述べる。長さスケールが異なる細胞集団用に作製されたマイクロ流体装置を用いて、集団の同調の特性を、ミリメートル・スケールで生じる時空間的な波について分析した。また、全体的振動の周期および振幅の流速への依存性を定量的に記述するのに、コンピューターモデリングを行った。この同調した遺伝子時計は、出力が振動する巨視的なバイオセンサーを、微生物を使って作製するための基盤となる。また、コロニーレベルで出現する協調的な活動の機構的記述の作製用に特殊化したモデル系も得られる。 Full Text PDF 目次へ戻る