Letter 材料:粘土と樹枝状分子バインダーを混ぜることによって得られる成型可能な高含水ヒドロゲル 2010年1月21日 Nature 463, 7279 doi: 10.1038/nature08693 化石燃料エネルギーへの依存を減らすことに世界的な注目が集まる中、従来のプラスチックよりも石油依存度がはるかに小さな新しいプラスチック材料は開発可能だと考えられる。環境問題の増加を考慮すると、プラスチックを水性ゲル、いわゆるヒドロゲルで置き換えるという考え方は、理にかなっているように思われる。今回我々は、水と少量の粘土(重量で2〜3パーセント)に微量の有機成分(重量で0.4パーセント未満)を加え、撹拌すると、直ちに透明なヒドロゲルが形成されることを報告する。この材料は、機械的強度が非常に高いため、形状維持性の自立材料として成型加工でき、また損傷を受けても迅速かつ完全に自己修復する。さらに、触媒機能などの生理活性を有するタンパク質を内包できる。これらすべての特徴をあわせもつヒドロゲルは、カチオン性とアニオン性の高分子、あるいは多糖類とホウ砂を混ぜ合わせて作る従来のヒドロゲルも含めて、過去に報告されていない。注目すべきは、この材料が非共有結合的相互作用のみによってできている点であり、これは複数の接着性末端で粘土成分と結合できるように蝶ネクタイ型の樹枝状分子を設計した結果である。 Full Text PDF 目次へ戻る