Article 構造生物学:個々のACF複合体によるヌクレオソームリモデリングの動態 2009年12月24日 Nature 462, 7276 doi: 10.1038/nature08627 ACF(ATP-dependent chromatin assembly and remodelling factor)は、規則的な間隔をおいて配置されたヌクレオソーム構造を作り出す機能があり、こうした構造は遺伝性の遺伝子サイレンシングに必要である。ACFがヌクレオソームを移動させる機構は十分解明されていない。今回我々は、単分子FRET(蛍光共鳴エネルギー移動)法を用いて、リアルタイムでACFによる個々のヌクレオソームのリモデリングを観察し、今まで知られていなかったリモデリング中間体と動態を明らかにする。ACFとATPの存在下では、ヌクレオソームはDNAに沿って徐々に転位し、これはおおよそ7塩基対あるいは3〜4塩基対の転位の後に起きる、はっきりした動きの停止により中断される。ACFの結合、DNAの転位、転位中断状態からの脱出はすべてATPに依存しており、リモデリング中にATPは3つの異なる機能的役割をもつことがわかる。平衡状態では、結合し続けているACF複合体は解離する前に何度もヌクレオソームを前後に動かすことが可能で、これは、ACFが高度に連続的で双方向性のヌクレオソーム転位酵素であることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る