Letter 宇宙:球状星団M30内の青色はぐれ星にみられる2つの異なる系列 2009年12月24日 Nature 462, 7276 doi: 10.1038/nature08607 球状星団中の星はすべて、銀河系の歴史の初期に同時に形成されたと一般に考えられている。「青色はぐれ星」は、ずっと以前に白色矮星へと進化しているはずの大きな質量をもつ星である。このような星の形成については、可能と思われるメカニズムが2つ提唱されている。その1つは連星系をなす星の間の質量輸送であり、もう1つは2つの星の間の直接的衝突で生じる星の合体である。最近は、連星系によるとする説明が有力であると主張されてきた。本論文では、M30には青色はぐれ星について、2つの異なる並行した系列が存在することを報告する。この球状星団は「コアの重力収縮」を経たと考えられており、その間に連星系での質量輸送活動と衝突率の両方が高まった可能性がある。観測された2つの系列は球状星団コアの重力収縮の結果であり、直接的衝突に起因する青化した種族を伴っているものと、おそらく現在も質量輸送の活発な段階にある近接連星系の進化に起因する赤化した種族を伴っているものと考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る