Article 生化学:腎臓尿素輸送体細菌ホモログの結晶構造 2009年12月10日 Nature 462, 7274 doi: 10.1038/nature08558 哺乳類の腎臓では尿素が高度に濃縮されて、水の再吸収に必要な浸透圧勾配が作られる。尿素はその高い極性のために細胞膜を介した自由拡散が遅く、迅速かつ選択的に尿素を透過させるための特殊化した尿素輸送体が進化してきた。今回我々は、細菌Desulfovibrio vulgaris由来の、機能性尿素輸送体の分解能2.3 Åでの構造を示す。この輸送体はホモ三量体で、各サブユニットには連続している膜貫通孔部分が含まれ、貫通孔はタンパク質の相同な半分2つから形成されている。この孔には狭くなった選択フィルターがあって、脱水した尿素数分子を一列に並べて入れられる。尿素分子がフィルターを通って進む際には、骨格と側鎖の酸素原子が尿素に連続的に配位結合し、うまく配置されたαへリックス双極子が脱水エネルギーをさらに相殺している。これらの結果は、尿素輸送体がチャネル様の機構により動作していることを実証しており、尿素選択性の物理的、化学的な基盤を明らかにしている。 Full Text PDF 目次へ戻る