Letter

宇宙:土星最大の環

Nature 461, 7267 doi: 10.1038/nature08515

太陽系のほとんどの惑星の環は、それらが付属している天体本体の半径の数倍以内の範囲に存在するが、それは、こうした距離では重力加速度が衛星の形成を妨げるためである。この例外として最もよく知られているのは、木星のゴッサマー環と土星のE環で、これは、外向きに広がって惑星半径の5倍から10倍の距離まで達したところで消失する、幅のある薄い塵の層である。環の源である衛星は絶え間なく塵を供給し、塵は衝突や動径方向の輸送によって失われる。本論文では、土星の最遠方の衛星フェーべに関連する、少なくとも128RSから207RSRSは土星の半径で60,330 km)まで広がる大規模な環を土星がもつことを報告する。環の垂直方向の厚さは40RSで、これは、フェーベが軌道に沿って動きながら行う垂直方向の運動の範囲に一致する。力学的考察から、これらの環の粒子は、土星系を主環から惑星間空間の縁まで広げるものであると考えられる。およそ2 × 10−8という環の平均の光学的厚さは、木星の最も暗いゴッサマー環の光学的厚さに匹敵するが、その粒子の数密度はゴッサマー環の数百分の一である。惑星間および周惑星粒子の集団がフェーベに繰り返し衝突したことにより、環への物質供給が続いているのだろう。サイズがセンチメートル以下の環粒子は、ゆっくりと内側に移動し、それらの多くは最終的に衛星イアペタスの主要な暗い面に衝突する。

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