Letter 植物:メロンではトランスポゾンが誘導するエピジェネティックな変化が性決定につながる 2009年10月22日 Nature 461, 7267 doi: 10.1038/nature08498 植物では、性決定が起こると、本来は両性的な花芽分裂組織から単性花が発生することになる。この仕組みによって、他家交配が促進されて遺伝的変動性が増進し、その結果は種の進化に有利なものとなる。メロンでは、andromonoecious(a)とgynoecious(g)遺伝子座の対立遺伝子の種類によって、性の型が制御されている。我々は以前、a遺伝子は、エチレン生合成酵素CmACS-7をコードしていることを明らかにした。この酵素は、雌花で雄しべの発生を抑制する。本論文では、雌性型系統における雄花から雌花への変化が、転写因子CmWIP1遺伝子のプロモーターのエピジェネティックな変化の結果であることを示す。この自然に起こる遺伝性のエピジェネティック変化はトランスポゾン挿入の結果で、CmWIP1プロモーターのDNAメチル化拡大の開始と維持には、この挿入が必要である。CmWIP1の発現によって心皮が退化し、単性の雄花の発生につながる。さらに、CmWIP1が雄花両性花同株性遺伝子CmACS-7の発現を間接的に抑制し、雄しべを発生させることも示す。これらのデータを総合すると、メロンではCmACS-7とCmWIP1が相互作用して、雄花、雌花、両性花の発生を制御しているというモデルが考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る