Letter 宇宙:クェーサーのホスト銀河でビッグバン後10億年以内に起こったキロパーセクスケールの非常に大規模な爆発的星生成 2009年2月5日 Nature 457, 7230 doi: 10.1038/nature07681 クェーサー SDSS J114816.64+525150.3 (赤方偏移z=6.42で宇宙が10億年未満の年齢であった時期にあたる)のホスト銀河は、太陽の2.2×1013倍の赤外領域輝度をもち、大規模な爆発的星生成によって大きなエネルギーを供給されたと考えられる。Arp 220のような極めて明るい近傍の銀河の例では、爆発的星形成が半径100 pc未満の比較的小さな中心領域に集中している。初期宇宙の活動銀河で、初期の爆発的星形成が起こっていると思われる時期の星生成のスケールはわかっていない。天の川銀河系の楕円体バルジに相当する構造が早い時期に形成されたはずであることは、確実といえる。本論文では、J114816.64+525150.3のホスト銀河での[CII]放射の空間的に解像された画像では、星を生成しているガスは中心付近に、ほぼ750 pcの半径で分布していることを報告する。この領域全体を平均した星形成表面密度は、ほぼ1,000M◎year-1 kpc-2である。この表面密度はArp 220でみられるピークとほぼ等しいが、領域はおよそ2桁大きい。この活発な星生成現象により、この系では大質量の楕円体成分が生じると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る