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進化:化石ステロイドに記録されたクリオジェニア紀の普通海綿類の出現

Nature 457, 7230 doi: 10.1038/nature07673

新原生代(1,000〜542 Myr前)は極端な気候と生物の進化的発展の時代であり、その結果ついに、動物(後生動物)や新しい生態系が出現した。今回我々は、大量に堆積した24-イソプロピルコレスタン(海洋の普通海綿類が産生するC30ステロールの炭化水素遺物)が、マリノアン氷河期末(約635 Myr前)以前の地質学的記録に、後生動物の存在を記録していることを明らかにした。バイオマーカーであるこのようなステランは、南オマーン岩塩堆積盆地のホクフ累層群の全累層に大量に存在し、最新の高精度な地質年代学的測定法によれば、新原生代末期からカンブリア紀初期までの100 Myrにわたる普通海綿類の連続的な化学化石記録を構成している。この普通海綿類のステランは、マリノアン・キャップカーボネートの下位に存在する層(635 Myr以上前)にみられる。これは、化石記録で動物の存在を示す証拠として、現時点で最古のものであり、マリノアン氷河期末以前に動物がいたことの証拠となる。このことは、カンブリア紀の大爆発で左右相称動物が急速に多様化した時期より100 Myr以上前のクリオジェニア紀後期(635 Myr以上前)の海盆の一部で、低深度の大陸棚の海水に、原始的な後生動物の生命を支えるのに十分な濃度の溶存酸素が含まれていたことを示唆している。バイオマーカーの分析では、新原生代の最初の全球的な氷河作用(スターティアン氷河期、オマーンでは約713 Myr前)以前の太古の海綿の存在を示す確かな証拠は、まだ得られていない。

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