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古環境:暁新世新熱帯の巨大なボア科ヘビ類化石は過去の赤道域では現在より気温が高かったことを示唆している

Nature 457, 7230 doi: 10.1038/nature07671

最大の現生ヘビ類は、南アメリカおよび東南アジアの熱帯地域に生息している。この地域では、高温によって、体温が周囲の外界温度に依存する(変温性の)空気呼吸動物での巨大な体の進化が促進されている。太古の熱帯の陸上生態系についてはほとんどわかっておらず、そのため、巨大なヘビ類の進化やそれらと過去の気候との関係も解明が進んでいない。本論文では、コロンビア北東部のセレホン累層(5,800〜6,000万年前)で出土した、知られる中で最古の新熱帯雨林動物相に由来するボア科ヘビ類の化石について報告する。体長は13 m、体重は1,135 kgと推定され、知られている限りでは最大のヘビである。ある温度での変温動物の最大サイズは代謝速度によって制限され、このサイズのヘビが生存するには、年間平均気温が最低でも30〜34℃であることが必要だと考えられる。この推定値は、大気中CO2濃度が高かった暁新世の新熱帯区は高温であったとする気候モデルに基づく仮説と一致する。赤道域から南アメリカ中緯度域にかけての古気温推定値の比較は、古第三紀初期の温暖期には、現在と似て比較的急な温度勾配が認められることを示している。セレホン累層の堆積環境および動物相構成は、この巨大ヘビの生態がアナコンダに似ており、新熱帯の脊椎動物相の起源が新生代最初期にあることを示している。

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