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生化学:小胞体ストレス応答のIre1高次集合体を介したシグナル伝達

Nature 457, 7230 doi: 10.1038/nature07661

小胞体でのタンパク質の異常な折りたたみは、膜貫通キナーゼとエンドヌクレアーゼという2つの機能を持つIre1を活性化する。Ire1は、酵母のHAC1と後生動物のXbp1という、互いに相同な転写因子をコードしている遺伝子のメッセンジャーRNAからイントロンを切除する。この型どおりではないmRNAのスプライシングにより、小胞体ストレスを軽減する転写プログラムの小胞体ストレス応答が開始される。今回我々は、Ire1の機能の中心となるのはオリゴマー化であり、これはその細胞質ドメインが本来的にもつ特質であることを示す。Ire1の細胞質ドメインのオリゴマーが、Ire1 RNアーゼの強力な活性剤として作用するキナーゼ阻害剤と形成した複合体の、分解能3.2 Åの結晶構造を得た。この構造から、複合体は棹状の形の集合体であることが示されたが、キナーゼではこういう集合体の既知の例はない。この集合体形成により、キナーゼドメインがトランス自己リン酸化できるように配置され、RNアーゼドメインが基質であるmRNAと結合するための相互作用表面を作るように配列する。オリゴマー化によるIre1の活性化は、キナーゼが作るシグナル受容体の機構レパートリーを拡大するものとなる。

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